プログラム
主なプログラム(変更する場合もあります)
今大会ではすべて現地での開催となります。オンラインによる配信はありません。
特別講演(9月14日)
テーマ案 |
「ミライとつながる技術」 |
登壇者 |
- 講師:
- 本多 達也(富士通)・五十嵐 祐二(ソフトバンク)
- 司会:
- 勝二 博亮(茨城大学)
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概要 |
近年の科学技術の発展により、様々な壁・バリアを超越する革新的な技術が次々と生み出されています。また、それらの技術を余すことなく活用できるような教育・啓発活動も重要になっています。そこで、本講演では、ソーシャルイノベーションやAIエンパワーメントの最前線で活躍される方々をお招きし、その取り組みと未来への展望についてご講演いただきます。その後特別支援教育を専門とする研究者と公開座談会という形で、障害のある方や子どもを取り巻く日本社会のあり方や教育のあり方についてディスカッションを行います。5年・10年先の未来の教育について、参加者の皆様と共に考えたいと思います。 |
大会企画シンポジウム
①学校を超えた居場所づくり:聴覚障害児支援から考える多様な連携のかたち
登壇者 |
- 企画:
- 田原 敬(茨城大学)・井口 亜希子(茨城大学)
- 座長:
- 田原 敬(茨城大学)・井口 亜希子(茨城大学)
- 話題提供:
- 片岡 祐子(岡山大学病院聴覚支援センター)
高野 恵利那(NPO法人みみトモランド)
竹本 真悟(一般社団法人SOCIAL DESIGNERS FOR D.)
- 指定討論:
- 澤 隆史(東京学芸大学)
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概要 |
学びの場が多様化した今日において、学校という枠組みを超えて、すべての聴覚障害児が安心して過ごせる居場所を社会全体で生み出すための連携のあり方について考えたいと思います。特に、当事者主体のユニークな活動や、メタバース等の最新のテクノロジーを活用した先駆的な取り組みに注目しながら、実践者の生きた知見をもとに、聴覚障害児が直面する今日的な課題を整理するとともに、多様な支援の可能性を探りたいと思います。 |
②青年期の学びを問い直す:知的障害者に対する高等部のキャリア教育と青年期の学び
登壇者 |
- 企画:
- 新井 英靖(茨城大学)
- 座長:
- 窪田 知子(滋賀大学)
- 話題提供:
- 市川 純(茨城大学教育学部附属特別支援学校)
船橋 秀彦(シャンティつくば)
- 指定討論:
- 湯浅 恭正(高松大学)
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概要 |
知的障害特別支援学校の高等部段階におけるキャリア教育の実践と、知的障害児の卒業後においても青年期の学びを続けているシャンティつくばの取り組みを報告した上で、学校教育と卒業後の学びをつなぐことの意義とその方法を考えます。 |
③アクセシブルな教科書及び教材提供の現状とこれから
登壇者 |
- 企画:
- 藤芳 明生(茨城大学)
- 座長:
- 細川 美由紀(茨城大学)
- 話題提供:
- 田中 良広(帝京平成大学)
河村 宏(DAISYコンソーシアム)
長田 江里(東京大学先端科学技術研究センター)
- 指定討論:
- 鈴木 昌和(NPO法人サイエンス・アクセシビリティ・ネット/九州大学名誉教授)
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概要 |
文字を読むことの困難などによって一般的な教科書及び教材を利用できない児童生徒が、それらを適切なかたちで使用できるようにする取り組みはなされていますが、必要とする児童生徒へ十分に届いているとは言えない状況にあります。そこで本シンポジウムでは、アクセシブルな教科書及び教材と、それらを必要とする先生や児童生徒が適切につながるには何が必要かを参加者のみなさんと一緒に考えたいと思います。 |
④障害児の命と学びを守る特別支援学校の防災機能
登壇者 |
- 企画:
- 新井 英靖(茨城大学)
- 座長:
- 堤 英俊(都留文科大学)
- 話題提供:
- 松本 学(石川県教育委員会)
新井 英靖(茨城大学)
- 指定討論:
- 鈴木 裕庸(日本福祉大学)
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概要 |
2024年1月に発生した能登半島大地震発災後の特別支援学校の対応について、当時、教育委員会で状況把握と対応を検討していた松本氏から報告していただきます。その上で、「保護者が求める障害者の避難所と特別支援学校の取り組み」について新井より調査結果を報告し、特別支援学校の防災機能と防災教育のあり方についてディスカッションします。 |
⑤知的障害児の「深い学び」を生み出す授業づくり:教科学習と自立活動の実践から
登壇者 |
- 企画:
- 新井 英靖(茨城大学)
- 座長:
- 新井 英靖(茨城大学)
- 話題提供:
- 井上 幸(石川県立いしかわ特別支援学校)
宍戸 佳代(茨城大学教育学部附属特別支援学校)
中谷 洋文(高知県立中村特別支援学校)
- 指定討論:
- 吉田 茂孝(大阪教育大学)
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概要 |
学習指導要領では、主体的・対話的で深い学びを実現する授業を提供するとともに、知的障害児に対する教科学習と自立活動の授業を行うことが求められています。これに対応するべく知的障害特別支援学校では、全国的に授業改善が進められていますが、実践的にはいろいろな課題が浮上しています。本シンポジウムでは、こうした知的障害児教育の実践課題を克服する授業づくりのあり方について検討します。 |
⑥特別支援教育における生理機能評価の意義:子どもの内面と「つながる」生理データの活用
登壇者 |
- 企画:
- 勝二 博亮(茨城大学)
- 座長:
- 勝二 博亮(茨城大学)・田原 敬(茨城大学)
- 話題提供:
- 宮地 弘一郎(信州大学)
石田 基起(滋賀大学)
竹内 博紀(茨城県立下妻特別支援学校)
- 指定討論:
- 勝二 博亮(茨城大学)
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概要 |
近年、視線計測装置や心拍計測装置など、生理機能を評価する機器がより簡便に利用できるようになりました。これにより、従来は研究室でしか活用できなかった生理機能評価が実践の場でも応用できる可能性が広がっています。本シンポジウムでは、主に重度・重複障害のある児童生徒に対して生理計測機器を活用した教育実践を積極的に展開されている講師をお招きし、特別支援教育における生理機能評価の意義と可能性について議論します。 |
⑦発達障害と愛着障害(アタッチメント)の「あいだ」の理解と支援
登壇者 |
- 企画:
- 金丸 隆太(茨城大学)・新井 英靖(茨城大学)
- 座長:
- 金丸 隆太(茨城大学)・新井 英靖(茨城大学)
- 話題提供:
- 金丸 隆太(茨城大学)
江原 勝久(社会福祉法人同仁会つくば香風寮)
渡邉 鮎美(茨城県立高萩高等学校)
舟生 心(茨城県立友部東特別支援学校)
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概要 |
発達障害と愛着(アタッチメント)障害の共通点・相違点はどこにあるのでしょうか?また、愛着(アタッチメント)障害の子どもにどのように学校や施設では対応していけば良いのでしょうか?本シンポジウムでは、従前の特別支援教育の枠組みを「超えて」、臨床心理学や児童相談所の対応などを紹介しながら、情緒不安定な子どもへの対応方法について考えていきたいと思います。 |
教育講演
教育講演に関しては全5件を予定しています。本大会では様々な壁を超えるという点もテーマとしているために、教育講演では様々な領域でご活躍されている若手の先生方を講師にお招きし、障害種の壁を超えたテーマでご講演いただきます。
①障害種を「超えた」最近の研究動向:コミュニケーションの発達
司会 |
武居 渡(金沢大学) |
講師 |
石塚 祐香(筑波大学)・井口 亜希子(茨城大学) |
概要 |
発達に特性のある子どもの社会的コミュニケーション支援と、乳幼児期における手指コミュニケーションの発達支援について、最新の知見をふまえてご講演いただきます。 |
②障害種を「超えた」最近の研究動向:読み書き支援
司会 |
細川 美由紀(茨城大学) |
講師 |
丹治 敬之(筑波大学)・新海 晃(広島大学)・永田 真吾(山梨大学) |
概要 |
学習につまずきのある子どもの読み書き支援、聴覚障害のある子どもの文章理解・表現力向上、およびICT機器を活用した効果的な実践例についてご講演いただきます。 |
③障害種を「超えた」最近の研究動向:アセスメント
司会 |
軍司 敦子(横浜国立大学) |
講師 |
松下 浩之(山梨大学)・青木 真純(東海大学)・齋藤 大地(宇都宮大学) |
概要 |
客観性の高い認知神経科学的アセスメント、子どもに介入しながら実施するダイナミックアセスメント、実生活に根ざした機能的アセスメントなど、多角的な観点からご講演いただきます。 |
④障害種を「超えた」最近の研究動向:運動スキルと認知スキル
司会 |
斎藤 遼太郎(茨城キリスト教大学) |
講師 |
北 洋輔(慶応大学)・池田 吉史(東京学芸大学) |
概要 |
知的障害や発達障害のある子どもを対象に、協調運動を中心とした運動スキルと、実行機能を軸とした認知スキルについて最新の研究知見をご講演いただきます。 |
⑤障害種を「超えた」最近の研究動向:様々な感覚を活用した支援
司会 |
岡澤 慎一(宇都宮大学) |
講師 |
福田 奏子(宇都宮大学)・寺本 淳志(宮城教育大学) |
概要 |
視覚障害のある子どもを対象とした触覚を使った支援や、重度・重複障害を対象とした様々な取り組み・実践例について、最新の知見とともにご講演いただきます。 |
フューチャーリサーチアワード
大学院生が筆頭となる研究発表を対象として選考を行う予定です。実施詳細につきましては、後日お知らせします。